9/28/2024

思わぬ再会

 米国移植学会の主催するFellow Symposiumで、思わぬ再会があった。一つは、私と同じ病院でレジデンシーをしたフェローに出会ったことによる、当時同級生だった(現在はその病院でプログラム・ディレクターをしている)医師との間接的な再会。

そのフェローとはディナーのテーブルが同じで、Two Truths and a Lieゲームをしていた時に出身病院の話題になり、たまたま同じ病院でレジデンシーをしていたことがわかった。袖触れ合うも他生の縁とはよく言ったものである。

 もう一つは、腎移植のドナー・レシピエント選択についての(このドナーのこの腎臓を移植すべきか?このレシピエントに腎臓を移植すべきか?などの難しい判断をみんなで考える)セッションでのこと。

 「高KDPI(移植直後に機能しない可能性や、臓器寿命が短い可能性が高い)腎臓を先行的に移植するメリットはあるか?」という話題になり、「メリットはあるという報告がある(なぜ知っているかというと、私のグループが昨年CJASNに発表したからだ)」と一人の先生が言った。

 そしてその論文をさっそく調べると、見覚えがある・・と思ったら、2023年に前の職場で行っていたJournal Clubで取り上げた論文だった(CJASN 2023 18 634)!さらに、そのグループによる別の論文(AJT 2013 13 2083)をちょうど前日読んだところだった!

 講師も受講者も同じホテルに泊まり、同じ食事をして、同じ踊りを踊る(らしい・・)、合宿のような機会で、受講した先生方がみんな口をそろえて勧めたのも納得である。あと2日、楽しんで帰ってこよう。