9/14/2024

CD3

  T細胞関連拒絶は軽症ならステロイドパルスだが、重症例(や形質細胞・好酸球優位の例、ステロイド不応例)ではThymoが用いられる。

 Thymoを用いると、胸腺細胞すなわちT細胞がいなくなるはずである。そのため血算と白血球分画をモニターし、白血球があまりにも減ると連用しづらい(休薬して数が回復してから少量で投与するなど、工夫する)。

 しかし、いなくなってくれないと、効いているか疑問である。そこで、T細胞が血中からいなくなったかを確認する方法が、CD3 flowである。CD3はCD4+、CD8+を問わずT細胞に共通して存在するT細胞受容体を構成するため、T細胞のマーカーになる。

 それにしても、移植内科にいると血液内科かと思うくらい血液のことを勉強する(もっとも、血液内科にいたらこんな程度では済まないのであるが・・)。