What if it wasn’t treatment-resistant mental illness that had been sending me ever deeper into the depths of despair and dysfunction, but the treatment itself?
という気づきを得たLaura Delanoさんは、13歳から27歳まで薬を飲んで、薬がどんどん増えていた。そこで、がんばって時間をかけて薬を減らして、ついに薬を飲まなくてよくなった(New York Times 3/17/2025の記事より)。
漸減はすべての人に向いているとは限らないし、必要な時に必要な治療を受けることは大切だ。ただ、医者は薬を増やすのは得意だが、減らすのは苦手だ(人の処方した薬は減らしやすいが)。しかし漫然と継続するのではなく減らすことを考えましょう、という動きも出てきて、最近英国NICEガイドラインがそのような勧告をだした。
どのような治療がどのような人に向いているのか、の逆、どのような漸減がどのような人に向いているのか、は、まだ誰も知らない。だから、医師より患者のほうが多くの知見を持っている可能性もある。
そして、Lauraさんは漸減のアドバイスをするサービスを開始した。医師免許があるわけではないので、アドバイスによって再発した際の免責事項などをはっきりさせているのだろうが、自分のやっていることは正しいという信念があるのだろう。
患者がこうしたややアンダーグラウンドなアドバイザーに頼らなくてすむためには、医師と医療界(と製薬業界)が漸減治験やデータ蓄積を行うなど正式に取り扱わなければならない。Less is moreである。