3/15/2025

Multiple donors

 日本でも米国でも生体腎ドナーの多くは患者家族であり、複数の家族が同時にドナーになれるかの評価を受けることも珍しくない(ただし、混乱を避けるため外来は違う日にしたほうがよい)。

 もし複数の家族がドナーとして認められたら、どうするか。技術的な問題(マッチ、解剖など)、社会的な問題(休みの取りやすさ、住む場所など)等を踏まえて、話し合いになる。

 親と子(患者の兄弟)がドナー候補になった場合、子は2番目の移植候補にするほうが理にかなっている。いっぽう、親と患者の年齢*・サイズなどにミスマッチがあれば、スワップを検討することもある(ただし、親子は免疫学的な利点もあるので、ケースバイケース)。

 *chronological mismatchなどとも呼ばれる。