8/22/2024

Pre-emptive KT Caveat

  先行的腎移植の術後には、患者の(native)腎臓、移植腎(allograft)のどちらも考慮する必要があり、尿がでているからといって移植腎が機能しているとは限らない。術前に比べて多いか、腎機能が改善しているか、などで評価することになる。

 いっぽう、術後に尿が出ない場合には、移植腎だけでなく患者の腎臓も機能していないことになる。そのため、3つの腎臓すべてに作用する病態(低血圧など血行動態の異常、尿閉など)が起きていることになる!

 移植腎臓内科は、移植固有の問題と、移植以外の腎臓内科上の問題のどちらも扱う必要があり、どちらかだけを診ていてはだめなのであるが、こういうちょっとした秘訣(caveats)を集めていくと、状況に応じて適切に考えられるようになるだろう。