米国ではCRPを(膵炎、冠動脈疾患リスクとしての高感度CRPなどを除き)測らないので、白血球数に対する信頼度が高い。なので、無症状で「まあ移植後でステロイド高用量なので高くもなるでしょう」と思っている時でも、しっかり感染症の除外をしに行く。
検査値といえば、カリウムに対する動きもしっかりしている。基準値から少し外れただけでも、必ず対処する。高カリウム血症が起りやすい(CNI、ST合剤、高血糖=インスリン不足、グラフト機能があまりよくないなど)ため先手を打っておく必要があるのと、心血管系疾患の合併が多く低カリウム血症による不整脈のリスクが高いためだろう。
また、これも検査値だがQTcを非常に気にする。影響する薬剤(フルコナゾール、キノロン系など)を用いる際には、その前に必ず心電図をとる。