2/21/2025

Letermovir and Tacrolimus

  CMVの予防でValgancyclovirの代替で用いられるLetermovirは、CYP450の阻害作用があるため、タクロリムス濃度を上げる。Fluconazoleやitraconazoleもそうだが、こういった薬が入っている患者は、それを気にしていないと、薬が終了したときにタクロリムス用量調節が変わるのでワタワタする。

 それにしても、あたかもワーファリンのようにチョコチョコ濃度を測って、ワーファリンよりも狭い治療域(6-8、8-10など、幅にしてみれば2ng/mlしかない!)を狙って用量調節するのは、腎障害や振戦と並び、タクロリムスの不都合な点の一つである。用量調節の不要な薬がでないかな・・と思う。もちろんベラタセプトはあるが。治験中の薬では、Tegoprubartが最も実用に近いかな。