米国の病院で国外の患者が臓器移植を受けることは珍しくない。国外の患者であっても、米国で評価され移植待ちリストに載れば、透析開始からの時間が米国の患者と同じようにwait timeとしてカウントされる。
ただし、医療費は全額自費である。
したがって、多いのは(非常に財力があり国民の数が少ない)中東諸国の患者で、医療費と滞在費、交通費が領事館から全額支給される。首長の一族などである必要はなく、国民であればだれでもその権利を得られる(ただし、こうした国は移民に対して滅多に国籍や市民権を与えない)。
なお、近年はMayo ClinicがUAEに分院を建設する(下図参照)など、そうした国々でも自前で移植が受けられるようになってきた。そのため、どうしても(過去の移植で高度に感作されたなど)困難な症例が米国に紹介されることが多い。
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